* 以下の内容は実際のレッスン内での生徒さんとのやりとりです。生徒さんの声はプライバシーのため加工を施しています。
生徒さんのコメント
リスニング力はかなり上がったんですけど、まだ一回聴いただけではわからないのもあって、聴き取れなかったところ・理解が難しかったところを何回か聴いたり文法を考えたりしているんですけど、一回である程度聴けて理解できるようになるにはどうすればいいのかな?って・・・。
♪ 回答
もう何となくおわかりだと思うんですけれども
時間をかけてある程度解析して、理解を明らかにして・・・
っていうのは、自分の中で自分のペースで深掘りをして、いろんな枝葉が考えられるわけですよね。
そのようにして理解ができたらもちろん「なるほど」と内容は取れるわけなんですけども、それと
瞬時・無意識でイメージ・内容が出てくるようになる
っていうのはもう別物ですよね。
だから、一般的には「時間をかけて解析して」というやり方を続けていくと、何となく「瞬時に意味が浮かぶ方」に到達しそうな気がしてしまうんですが、
瞬時対応を可能にしていくにはまったく別のプラクティスしていかないと
ということなんです。
ただ、一つだけ言えるのは「時間をかけていろいろ解析して」というやり方により「瞬時の方に繋がれる」というのは「基礎体力をつける」という意味においては、確かに「そこを鍛えれば瞬時の理解力も上がる」とも言えると思うんですね。
でも、それがある程度できたらもう「別のプラクティス」として「瞬時対応ができる方の対策を打っていかないと」というところで 「まさに今その段階に来ているのかな」という感じです。
で、おっしゃる通りでこの「瞬時対応」のところが変わってくると「音自体」はもう拾えているような状態なので、だいぶリスニング力も変わってくると思います。
つまり、現時点では
リスニングを集中して聴いて意味を取ろうという意識の段階
なので、聴き取れなかったところ・意味が浮かばなかったところは何回か聴き返すことにより補完しているような状態ですが、「瞬時対応」の力がもっと根本的なところから変わると
聴こうと集中しなくても意味を理解しようと考えなくても
耳に入ってきた英語の意味が気づけば自然に浮かんでいる状態
になってきます。
そうすれば、一回で自然なリスニングができるようになっていきます。
まとめ
● 時間をかけて解析・理解するのと瞬時・無意識に内容が浮かぶようになるのはまったく別
● ただ、時間をかけて解析する方法により「基礎体力」がつけば瞬時に理解する力を上げることは可能
● ある程度の段階になったら瞬時対応の対策により「自然に内容が浮かぶ状態」にしていくことが大切