方法とステップにより習得した英語が使える場面
前回は、
英語が話せるようになるためには「方法とステップ」が大切
ということについてお話しました。
今回は、そのようにして身につけた英語力・英会話力はどのような場面で使えるのか
についてさらに詳しくお話をしたいと思います。
あらゆる場面で使える英語力・英会話力
結論から申し上げると、そのようにして身についた英語力・英会話力は「すべて」の場面で実際に使えるようになります。
それはもちろん、
● 伝える・伝わる英語
● 話し言葉の英語
● 訳さずそのまま会話
が瞬時・無意識で出てくるようになる。さらには
● ビジネス 〜 プライベート
● 真剣 〜 カジュアル
● 深い話題 〜 簡単な話題
● 長い 〜 一言
どのような会話にも対応できるようになるからです。
ただ、「すべて」と言われても曖昧でイメージが湧きにくいので、今から「代表例」について考えてみたいと思います。
ビジネス英語
ビジネス英語というと、「各分野の専門的な会話・会議・プレゼン」などが思い浮かぶかもしれません。もちろんそれらはビジネスにおいては必須ですが、大切なことは「ビジネスではビジネスの本題だけを話しているわけではない」ということです。
例えば
● 会議・商談が始まる前・休憩中・終わった後のちょっとした会話
● 本題を話している途中に挟み込むエピソードやジョーク
● 会議・商談が終わった後の会食で懇親を深めるための会話
このような会話はビジネスでは本題に負けず劣らず相手との距離を縮める非常に大切な会話です。
しかし、このような会話は残念ながら「各分野の専門的な会話・会議・プレゼン」のスクリプトを事前に覚えて練習してもできるようにはなりません。
つまり、ビジネスにおいては
● 本題について会話ができる一般的なビジネス英語力
● あらゆる話題に対応できるアドリブ英語力
の両方が必要なのです。
さらには、ビジネスでは「会話」だけでなく、資料・メールの読み込みなど「アカデミックな英語力」も必要になります。
しかし、前回もお話した「方法・ステップによる本質英語力」が身につけば、それすらも可能になります。
本質英語力は「会話」だけでなく「すべての英語の根幹」になるからです。
このように、本質英語力の習得によりビジネスでは、本題の会話・アドリブ会話・アカデミック英語など「広い意味でのビジネス英語・英会話」が可能になります。
留学の英語
留学自体はTOEFLなどの試験のスコアなど要件を満たせば入学できます。しかし、その後の実際の授業では、
● 講義を受講する
● 発言・討論をする
● 発表をする
また、それらに加えHWでは
● 毎週、数百ページに及ぶ本の読み込み
● 複数の論文の記述
など、高度で膨大な量の英語に対応しなければなりません。
また、学業だけでなく先生や生徒とのコミュニケーションも不可欠。
つまり、留学の英語もビジネス英語に同じく、
● 日々の学業をこなすアカデミック英語力
● 学業以外のことも対応できるアドリブ英語力
の両方が必要です。
そして、これらについても当然、本質英語力によりすべてが可能になります。
「海外の大学は入ってからが大変」とよく言われますし、先程のような「授業・HWの内容や量」について聞いてしまうと不安と恐怖で自信がなくなってしまうかもしれません。
しかし、留学前に本質英語力をしっかり身につけていれば学業もプライベートも充実し、貴重な経験・一生の財産になると思います。
日常英会話
「日常英会話程度・・・」という表現がよく使われます。しかし、日常英会話はそこまで簡単なものではありません。
ビジネスや学業ではある程度、話の流れが想定できたり、準備した内容について話が進むこともありますが、日常会話はすべてが即興。
実際の会話では、突然話が変わったり会話相手によって興味の対象も異なります。例えば
● 政治・経済などの難しい話題
● 文化・思想などの抽象的な話題
● 生活・趣味嗜好などの具体的な話題
● ジョーク・面白エピソードなどのカジュアルな話題
など様々な話題が飛び交いますが、そのような会話にも対応できる英語力が必要です。
さらには、「話題」だけでなく、言葉の「機能」も様々です。例えば、
● 共感する
● 励ます
● 説得する
● 気づきを与える
など、単純に「質問をする → 答える」というものばかりではありません。
そして、このような時「自分が話す英語」を考えているようでは相手とコミュニケーションができません。
しかし、日常英会話においても同じく、本質英語力が身につけばそれらすべてが可能になります。
会話が盛り上がったり深くなればなるほど、相手との距離も縮まり、信頼・絆も生まれます。
当たり前のことですが会話ができればとても楽しく、もっと英語を話したくなります。
是非、会話の最中に「自分が話す英語」を考え悩んだり不安になるのではなく、英語のことは何も考えず、純粋に会話が楽しめるような英語力を身につけていただければと思います。
以上、「どのような場面で使えるのか」について、会話の「代表例」についてお話をしました。しかし本質英語力により可能になるのは実は「会話」だけではありません。次の回では会話以外にも効果的な例についてご紹介します。