どんなに頑張っても英語が話せるようにならないのはなぜ?

どんなに頑張っても英語が話せるようにならないのはなぜ?

目次

英会話ができるようになるためにはどうすればいい?

今から英会話ができるようになりたい!

と思っても

● 大人から始めても遅い
● 勉強嫌いだし苦手だから無理
● 忙しくてできない

など不安要素が多すぎて、なかなか実際に始めるとなるとハードルが高いのも日本人の英会話に対するイメージでもあります。
しかし、実は大人から始めても、勉強が嫌い・苦手でも、忙しくても英会話は十分可能です。

現に当スクールの生徒さんの中にも、仕事で忙しい中、たった数年で

え?日本人だったの!?

と間違われるような英語力になった方が何人もいらっしゃいます。

大切なのは

勉強量ではなく方法

「大人からでも英語が話せるようになる方法」がわかれば、英語漬けになるほど頑張らなくても仕事をしながらでも十分身につきます。

では、どうすればいいのか?

それを知るためにも、まずは「そもそも日本人はどうして英語が話せるようにならないの?」というところから考えてみましょう。

英語が話せない原因

それは

英語 = 勉強

になっているからです。

本で敷き詰められた壁と厚い鉄の扉

日本では一般的に学校の授業で英語を「勉強」として習い始めます。

最初に付いた印象は絶対的です。

「英語 = 勉強」という認識がロック・オンしてしまった日本人としては、その後どんなに年数が経っても「英語は 勉強だ!」という印象が残ってしまい、英会話ができるようになるためには勉強を頑張らなきゃ!と考えるようになってしまいます。

すると

英会話力 = 勉強量・勉強時間・点数に比例する

と感じ、量・時間・点数がモチベーションや心の支えになり、

できないのは勉強が足りないからだ!
できなければもっと勉強を頑張る!

という論理になります。

しかし、残酷なことに

「英語 = 勉強」のアプローチでは「試験」はできるようになっても「会話」はほとんどできるようにはなりません。

英語の到達点が違うからです。

一般的に授業などで行われる英語の到達点は高校受験・大学受験などの試験、「読み・書きが中心の英語」です。もちろん今は多様化して英会話に寄った内容のものも増えてきています。

しかし、高校・大学進学が目の前にある中高生にとっては、中間・期末テストの点数・受験の結果を差し置いて英会話に没頭する人は少ないと思います。

このように、英会話の要素も増えてきてはいるものの、まだまだ日本では「試験のための読み書き中心の英語」が主流です。

では、そのような英語ではなぜ会話の上達は見込めないのでしょうか。実は以下のようなことがポイントとして挙げられるからです。

英会話力習得の弊害になるポイント

正しい英語

書き言葉

細かな原因を考えればまだまだいろいろありますが、ほとんどはこの3つが原因になります。

正しい英語

マルバツ・点数で英語力を評価されることにより、いつでも「自分の英語は正しいのか」が気になってしまいます。すると「間違い」を恐れ、萎縮し英語が出てこなくなってしまいます。

現に、当スクールに入られて間もない生徒さんからは

「今の自分の英語、正しかったですか?」「正しくはどう言えばいいんですか?」

と聞かれることがよくあります。

試験の英語では基本的に正解は一つです。しかし、英会話には正解も間違いもありません。もちろん、許容範囲を超えて崩れ過ぎた英語は間違いになるかもしれませんが、基本的には「正しいかどうか」よりも「通じるかどうか」の方が大切です。

ところが「正しい英語」に支配されると、目の前の会話相手の前で「ア〜・・・、ウ〜・・・」と「正解の英語」を考え、英語が出てくるまでに時間がかかり過ぎてしまう。これではいくら正しい英語でも会話にならず本末転倒になってしまいます。

さらには、「正しい・間違い」が気になるといつまで経っても自分の英語に自信が持てません。それでは英会話を楽しむどころか常に不安と恐怖です。
また、自信のなさは表情・声・態度に現れます。それでは会話相手も会話が楽しめないかもしれません。

書き言葉

過度の歩行の継続により、疲労が生じている模様なので、簡易椅子でしばし休息を取るのはいかがでしょうか。

こんな日本語を話す人はいないと思います。

ちょっと歩き過ぎたから疲れちゃった!そこのベンチでちょっと休まない?

が普通ですよね。

もちろんこれは、無理矢理作った極端すぎるぐらいのありえない書き言葉です。

ただ、考えてみてください。ちょっとでもこのような書き言葉が会話に現れたとしたら・・・?違和感を感じませんか?

私たちが話す言葉は、どんなに大人になっても難しい話題でも、基本は幼稚園生ぐらいのシンプルな構造が基本です。

その構造に「難しい単語・大人っぽい表現」が段々とくっついて、いろんな場面や会話相手によって言葉をコントロールするようになっていきます。

会議など、話題が複雑・高度・専門的になれば「書き言葉」のような単語・表現も多くなります。ただ、そのような話題でも基本構造はシンプルですし、休憩時間や会議の後、話す相手が変わったり、さらにはプライベートでは「書き言葉」は少なくなります。

「書き言葉」を否定しているのではありません。「書き言葉」もできるけどその根幹となる基本表現を軸にして、言葉をコントロールする能力が実際の会話には必要なのです。

しかし、最初から「書き言葉の英語」が基本になりそれが定着してしまうとコントロールが難しくなってしまいます。

ご存知のように、英語と日本語は「語順」が違います。これにより実際の会話では

● えっと、この場合の主語って何だっけ?
● 次、どうやって繋げればいいの?
● そもそも思考停止で最初の一言が何も出てこない

など、語順が違う日本人にとっては「会話をしながら同時進行で訳を考える」というのは不可能に近い方法です。

そもそも「勉強の英語」は数秒〜数分でも考える時間があるのに対し、会話はすべてが一瞬。訳を考えている間に話はどんどん先に進んでしまいます。

さらには、違うのは「語順」だけではなく、実は英語は日本語に比べて、シンプル・簡単・短く話す傾向があります。それとは逆に日本語は、一文が長く複雑、語彙も細かく繊細です。

そのような英語と日本語は、少なくとも会話においては「訳す」という方に無理があります。むしろ訳さない方ができるようになります。ちなみに「同時通訳」は全く別物であり特別な技術と訓練が必要です。ということで、私たちが普通にビジネスや学業、日常会話で使うには「訳さずそのまま理解」が基本になります。

このように「英語 = 勉強」のアプローチをどんなに続けても「会話」にはなりにくいどころか、むしろ「会話」からどんどん遠ざかってしまいます。

では、「会話」のアプローチにしていくためには、一体どうすればいいのでしょうか?

それは、単純に「英語 ≠ 勉強」のアプローチをすればいいわけです。

ということで、次は「英語 ≠ 勉強」のポイントについてお話します。

まとめ

● 英会話には「勉強量」ではなく「方法」
● 英語が話せない原因:英語 = 勉強
■ 正しい英語:萎縮 → 「正しいかどうか」より「通じるかどうか」
■ 書き言葉:違和感 → 根幹・基本表現を軸に言葉をコントロール
■ 訳:会話はすべて一瞬 → 訳さずそのまま理解

本で敷き詰められた壁と厚い鉄の扉

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